内因(ないいん)

内因とは体の中から生じる病因のことで、感情が過度にあらわれたときに生じます。その種類は七種類あるので七情と呼びます。

七情 : 「怒」、「喜」、「憂」、「思」、「悲」、「驚」、「恐」

また、これらは五臓と関係が深いので五臓色体表では五志とか五情とも言われ分類されています。
それぞれの感情は人が活動していくのに必要なものなので、その感情があるからといってすぐに病因となることはありませんが、長期間にわたってひとつの感情に陥るとそれに対応する五臓を傷ると言われています。

木 火 土 金 水
肝 心 脾 肺 腎
胆 小腸 胃 大腸 膀胱
怒 喜、笑 思、考 憂、悲 恐、驚

またこれらの感情は気の動きを変える働きがあります。
「怒」は気を上昇させ、「喜」は気を緩め、「思」は気を結び、「憂」「悲」は気が消えます。
そして「驚」は気を乱し、「恐」は気を下げてしまいます。
結ぶとは固まるとか停滞するというイメージで良いと思います。