四季をあらわす陰陽

陰陽論は四季の変化を説明するのに陰陽を量的な変化で説明しています。
陰陽をそれぞれふたつずつに分け、計4種類の二陰二陽です。

少陽 太陽 少陰 太陰

 


陰陽

鍼灸医学の陰陽論でいう三陽三陰は、体表部の経絡区分が陽分で三面、陰分で三面あることからきています。
三陰三陽説は鍼灸系医学で最初に用いられていましたが、その後湯液系医学でも違った意味で用いられています。




三陰三陽(鍼灸系医学)

三陰 三陽
太陰 少陰 厥陰 太陽 少陽 陽明
肺経 脾経 心経 腎経 心包経 肝経 小腸経 膀胱経 三焦経 胆経 大腸経 胃経




三陰三陽(湯液系医学)

太陽病

太陽病発病の初期で、悪寒や悪風、発熱、頭痛、項強、脈浮という症候の時期の状態。

少陽病

少陽病発病後4~5日、また6~7日を経た時期の病態で、口苦、咽乾、舌苔白、食欲不振、悪心などの症候をあらわします。
咳が深いところからでるようになり、一種の胸苦しさが起こります。
熱型は悪寒と熱感が交互に来る、いわゆる往来感熱の状態となります。

陽明病

陽明病発病後8~9日以上経た陽病の極期で、体温が高く、全身くまなく熱感に満ち、腹実満、便秘、舌苔黄などの症候をあらわします。

太陰病

太陰病陽明病期の後にくるもので、体力衰し、身体の冷え、腹虚満、腹痛、下痢、嘔吐などの胃腸症状をあらわします。

少陰病

少陰病ますます元気がなくなり、臥床してうつらうつらしています。
脈は微細で、触れにくくなります。

厥陰病

厥陰病上気して顔色は一見赤みがかっていますが、下半身は冷えて喉が乾き、胸が熱く、疼み、空腹だが飲食できない、多くはやがて死にいたります。