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病因
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病因 病因は内因、外因、不内外因の3つに分けられます。 内因(ないいん) 内因とは人体の内から生じる病因のことを指し、過度の感情をあらわします。 怒、喜、思、悲、憂、恐、驚 外因(がいいん) 外因とは自然界の気候の変化により人体の外から生じる病因のことを指す。 風、火、暑、湿、燥、寒 不内外因(ふないがいいん) 不内外因は内因にも外因にも属さない病因のことを指す。 飲食、労働、房事、外傷

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内因(ないいん)
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内因(ないいん) 内因とは体の中から生じる病因のことで、感情が過度にあらわれたときに生じます。その種類は七種類あるので七情と呼びます。 七情 : 「怒」、「喜」、「憂」、「思」、「悲」、「驚」、「恐」 また、これらは五臓と関係が深いので五臓色体表では五志とか五情とも言われ分類されています。 それぞれの感情は人が活動していくのに必要なものなので、その感情があるからといってすぐに病因となることはありませんが、長期間にわたってひとつの感情に陥るとそれに対応する五臓を傷ると言われています。 木 火 土 金 水 肝 心 脾 肺 腎 胆 小腸 胃 大腸 膀胱 怒 喜、笑 思、考 憂、悲 恐、驚 またこれらの感情は気の動きを変える働きがあります。 「怒」は気を上昇させ、「喜」は気を緩め、「思」は気を結び、「憂」「悲」は気が消えます。 そして「驚」は気を乱し、「恐」は気を下げてしまいます。 結ぶとは固まるとか停滞するというイメージで良いと思います。

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風邪(ふうじゃ)
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風邪(ふうじゃ) 風は陽性の邪気のため、上部を犯しやすい。 風邪は陽性のため上に昇りやすい性質があるため、症状として頭痛であるとか鼻づまり、咽頭痛、顔面の浮腫などがあります。 風は衛気を犯す。 衛気の働きを乱すため、発熱や悪風、汗が出るといった症状がでます。 風邪による病は変化しやすい。 風は移動しやすい性質のため、病の症状や部位が一定しないことが多い。また経過が急で変化が速いのも特徴のひとつです。 風は百病の長 風邪は他の邪気と一緒に人体へと入ってくることが多い。たとえば寒と風が一緒に人体へと入るとその症状は寒のみが入ってきた場合よりも症状は重くなります。風、寒、湿の三邪が共に入ってくるときは人体の下部からが多く、「痺」という病をひきおこします。 自然界以外の風邪 現代特有の風邪であり、昔は存在しなかった空調設備や扇風機といった人工的な風により人体へ進入してくることもあります。

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暑邪(しょじゃ)
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暑邪(しょじゃ) 暑は「火」の邪気です。 暑は夏真っ盛りの時期に火熱から生じるので、体内に入ると高熱が出たり、顔が赤くなったり、大汗などの症状が現われます。 暑は陽性の邪気のため、上昇し発散する。 体内に入ると腠理を開き、汗が多くなります。大量の汗をかくと気と津液を消耗し、身熱、多汗、口渇、脱力感などの症状が現われます。 暑邪は湿邪を伴うことが多い。 湿邪を伴うと四肢の倦怠感、胸苦しさ、悪心嘔吐、下痢など湿の停滞による症状が現われます。

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火邪(かじゃ)
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火邪(かじゃ) 火は陽性の邪気のため上昇性があります。 火邪が体内に入ると上に向かう性質があるため、高熱、顔面高潮、目の充血などの症状が現われます。また五行では心と関係が深いため、不眠、意識障害、うわ言といった症状も現われることがあります。さらに火の炎上作用により口苦、口舌のびらん、歯齦の腫れと痛みといった症状を伴うこともあります。 気や津液を損傷しやすい。 火邪は人体の陰分や津液を消耗しやすいため、咽喉の乾き、唇の乾き、口渇、尿量の減少、便秘などの症状が起こります。そして気を消耗するつと倦怠、精神疲労、脱力感が現われます。 生風、動血しやすい。 火邪が肝陰を消耗すると、筋脈が充分に栄養を受け取ることができなくなり肝風が生じます。これには高熱、昏睡、うわ言などの症状が現われ、また経絡を損傷すると動血現象として、吐血、咳血、鼻出血、血尿、血便といった異常出血が起こります。 腫瘍を形成しやすい。 火邪が深く血分にはいると、ある局所に集まり血肉を腐食します。そのためその部分は腫となり腫脹、発赤、疼痛、発熱といった症状を伴います。

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湿邪(しつじゃ)
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湿邪(しつじゃ) 湿は陰性の邪気のため人体の下部を犯し易い。 湿は陰性のため下に流れる性質があるので水腫は下肢に現われやすい。 湿は重く停滞します。 湿邪が体内に入り陽気を損傷すると頭や体が重く、四肢がだるいなどの症状が現われます。また湿邪が関節で停滞すると関節の痛み腫れを生じます。湿は動きが遅く停滞しやすいため湿邪による病は治りにくく、繰り返し再発することもあります。 湿は脾胃を犯しやすい。 湿邪は脾胃を犯し、消化吸収が落ちます。そして津液を運ぶ機能が悪くなると下痢、尿量減少、腹水、水腫などの症状が現われます。 自然界以外の湿邪。 天候以外の湿邪として、汗で濡れた下着を長く着ていた場合もあります。

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燥邪(そうじゃ)
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燥邪(そうじゃ) 燥邪は陽性の邪気で、口や鼻から侵入して肺を犯すことが多い。 燥は乾燥させる働きがあるため津液を損傷しやすい。 燥邪が体内に入ると津液を消耗するので、さまざまな場所で乾きの症状がでます。 燥は肺を傷つけやすい。 肺は湿を好むため燥を嫌う性質があります。そのため痰がでなくなる、もしくは粘り気のある痰が生じます。

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寒邪(かんじゃ)
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寒邪(かんじゃ) 寒は陰性の邪気であるため、陽気を損傷しやすい。 寒が人体に進入すると陽気は相対的に衰えるため、体内の陰陽の調和が崩れます。 寒は気血を渋滞させ、痛みを引き起こします。 体内に寒が入ると陽気を損傷するため、体を温める作用、気血津液を順調に運行させることができなくなります。そのため経脈内の気血が滞るため経脈の流注部位に痛みを生じます。 寒は収縮、収斂の作用をもちます 体内に寒が侵入すると、体内の気は収斂するため経脈や筋肉は収縮し、引きつれが起こります。寒邪が皮毛を犯すと毛穴が閉じるため無汗となり、発熱、悪寒といった症状を引き起こします。 寒は臓腑を直接犯すこともあります。 寒邪が脾胃など臓腑を直接犯すこともあり、お腹の冷えや痛み、嘔吐、下痢といった症状が現われます。 自然界以外の寒邪 風の邪気と同じく人工的な原因により人体へ進入してくることもあります。夏場の冷房の効きすぎなどはその典型であったりもします。

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不内外因
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不内外因 不内外因とは内因でも外因でもない疾病の原因です。 飲食物 食べ物による病気の原因は大きくふたつに分けられます。 まずひとつめは食べる量。 多すぎても少なすぎても病気の原因となります。 そしてふたつめは食べる質のかたより。 五味のかたよりがあると、その五行色体表のごとくそれに対応する五臓が痛みます。 また食べ物には体を温めるものと冷ますものがあるため、そのバランスを崩すと体の抵抗力を低下させます。 労倦(ろうけん) 労倦とは働きすぎとか怠けすぎをあらわしています。 そして働きすぎの中には肉体的な労働と精神的な労働、さらには性生活(房事)を含めます。 適度な労働や運動は気血のめぐりを良くして、筋骨を丈夫にします。また、十分な休息は疲労をを取り除くことができます。 逆に運動をしないと気血のめぐりが悪くなり、脾胃の働きが悪くなります。 特定の姿勢や動作を続けると五臓に影響を与えます。 久行、久視、久座、久臥、久立 房事の不摂生は腎にしまわれている精を損なうとされているので、房事過多となったり酔って房事をすると病気になると言われています。 外傷(がいしょう) 捻挫や打撲、骨折、切傷などの外傷も不内外因に含まれます。

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八綱
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八綱 八綱とは病位・病情(病性)・病勢を、陰陽概念により表裏・寒熱・虚実に統括した病証です。 病気の深さをあらわすのが表裏、病気の性質をあらわすのが寒熱、そして正邪の勢いをあらわすのが虚実です。 さらにその6つを統合したのが陰陽となります。

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表裏(ひょうり)
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表裏(ひょうり) 表裏とは病の深さ(病位)です。 外邪は外から入ってくるので、その邪気の位置するところで表、裏、半表半裏に分類される。 表(ひょう) 皮膚や皮下組織といった身体のもっとも浅い部分を指す。 また四肢や頭部、肩背部を指し、外感病の初期にこれらの部分に症状が現われる。 脈は浮く。 裏(り) 身体のもっとも深い部分を指す。 腸管やそこに隣接する臓器類などの臓腑及び陰部・気血・骨髄などまで位置する。 多くは発病後、一定の期間を経てから移動してくる。 脈は沈、舌苔は厚くなる。 半表半裏(はんぴょうはんり) 半表半裏とは文字通り表と裏の間を指す。 また横隔膜に隣接する臓器類のある部分もこれにあたります。 多くの場合、病が表位を過ぎて、まだ裏位に達していないときに現われる。 往来寒熱、胸脇苦満、脈は弦。

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寒熱(かんねつ)

寒熱(かんねつ) 寒熱は疾病の性質を区別するもので、陰気、陽気が偏ったことによって生じることです。そのため、単に体温が低いとか高いとかというわけではありません。 本人が冷える感じてあれば寒であり、また他人が触って冷たく感じるのであればそれも寒です。 寒(かん) 悪寒、顔面蒼白、尿が薄くて多い、手足の冷え、温めると症状改善、冷やすと症状悪化など。 舌質は淡、舌苔は白、脈は遅緊。 熱(ねつ) 発熱、顔が赤い、尿は濃くて少ない、口渇、温めると症状悪化、冷やすと改善など。 舌質は紅、舌苔は黄、脈は数。

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虚実(きょじつ)

虚実(きょじつ) 虚(きょ)というのはあるべきものがないことを指し、逆にそこにあるべきではないものがある状態のことを実(じつ)といいます。 たとえば、たこ焼きを想像してみて下さい。 その中に入っているタコがイカであった場合、そのたこ焼きは「タコ虚、イカ実」ということになります。 虚(きょ) 虚というのは正気の不足から起こる病症で、邪気に対する抵抗力は低下しています。 そのため正気と邪気との争いは激しくなく、慢性的な経過をたどります。 実(じつ) 実というのは邪気の亢進した状態のため、また正気も比較的旺盛であるためその争いは激しくなります。 そのため熱となってあらわれたり、症状も激しく急性病症としてあらわれます。

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