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東洋医学全般 Category

東洋医学を学ぶ
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東洋医学を学ぶにあたり、大切なことがあります。 それは西洋医学の知識を一旦忘れることです。 生まれてから西洋医学に慣れ親しんできているので、それを忘れることはなかなか難しいですが、少しでもその知識をだそうものなら混乱すること必至です。 東洋医学には東洋医学の生理学がありますし、東洋医学の病名もあります。 そこを強引に西洋医学と結びつけて考えようとすると、無理が生じ理解に苦しみます。 たとえば有名な葛根湯。 株式会社ツムラの添付文書には 感冒、鼻かぜ、熱性疾患の初期、炎症性疾患(結膜炎、角膜炎、中耳炎、扁桃腺炎、乳腺炎、リンパ腺炎)、肩こり、上半身の神経痛、じんましん とあります。 なかなか西洋医学から風邪と肩こり、じんましんの共通点を結びつけることは難しいでしょう。 しかし、東洋医学の観点からすると風邪の初期は太陽病期であり、またじんましんの一部は風熱の病症であり、肩こりの一部は気滞血瘀によるものであったりします。 葛根湯の表熱をとり、筋肉をほぐし、体を潤すことを考えると理にかなっています。 ある程度、東洋医学を理解するまでは西洋医学は忘れましょう。

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五臓と臓器の関係
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初学者を悩ませるのが五臓と臓器の関係です。 例を挙げると『肝』と「肝臓」、『心』と「心臓」、『腎』と「腎臓」などです。 一般的に「心臓」と聞くと、こぶし大の大きさであるとか、左胸にあるとかイメージすると思います。 しかし、東洋医学でいう『心』というのは、血脈をつかさどり舌に開窮するものといわれています。 これだけ違うと全然頭に入ってこないですよね。 なぜこんなことになっているのか…。 それは分類の仕方が違うからです。 「心臓」、「肝臓」、「腎臓」というのは解剖学的な分類で、『心』、『肝』、『腎』というのは機能的な分類です。 つまり見た目で分けているのか、それとも働きによって分けているかの違いです。 ここだけ抑えるだけでも五臓と臓器の違いが、分かりやすいのではないでしょうか。

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陰陽論

陰陽論は万物を陰と陽のカテゴリーに分けることです。 陰と聞くと陰湿や陰気くさいという言葉があるようにあまり良いイメージの言葉ではない気がします。 しかし、ここで使う陰とはあくまでカテゴライズされた陰であるため、「陽」=『善』、「陰」=『悪』ということではありません。 例えば「明」と「暗」。 明があるからこそ暗があり、暗があるからこそ明がある。 この2つは相反するものであるにも関わらず、お互いが存在しないともう一方が存在することができません。 他にも右と左、上と下、前と後などがあります。

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陰陽表
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方向性 陽 上 左 外 末端 出 昇 浮 凸 表 進 浅 陰 下 右 内 中心 入 降 沈 凹 裏 退 深 自然界 陽 昼 朝 南 東 熱 温 火 明 日向 天 日 軽 陰 夜 夕 北 西 寒…

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陰陽の特徴

陰陽の特徴 陰陽の対立と制約 陰陽論ではあらゆる事物を対立し、また相互に制約しあうという二つの側面があります。 陰陽とは対立的であり、また統一的な関係となります。 対立は二者の間に相反することで、統一は二者の間を制約しあいながら、同時に補完しあう関係です。 対立がなければ統一はないし、相反するものがなければ制約し、補完することもできません。 陰陽の相互依存 陰陽が対立し、統一しているというのは、両者が相互に対立し、相互に依存していることです。 一方だけが単独で存在することはありません。 上が陽、下が陰ですが、上がないと下は存在しませんし、下がないと上は存在しません。 常に一方は相対する別の一方が存在することによって自己の存在が条件づけられています。 陰陽の消長平衡 陰陽の対立と制約、相互依存は静止した不変の状態ではありません。 常にリズムを持った量的な変化が行なわれており、これを「消長平衡」といいます。 消長平衡とは陰と陽との平衡が静止的、絶対的なものではなく陰が増えると陽が減り、また陽が増えると陰が減るといったリズムを持ち、陰陽の変化で平衡を保っています。 事物は絶対的運動と相対的静止、絶対的消長と相対的平衡のなかで休まずに、発生と発展とを行なっています。 陰陽の相互転化 陰陽の転化は、相互消長によって起こる緩やかな変化ではなく、正反対の方向に変わることです。 陰が転化して陽となり、陽が転化して陰となります。 対立している陰陽は、常に対立する相手の側に転化する要素を内包しています。 新しい事物が生成されるときは同時に消滅する要素を内包していて、事物が消滅するときは新しい事物が産生する要素をはらんでいます。 春の温暖は夏の極点である夏至に向かい、寒涼へと向かう転化となります。 そして、秋の涼しさは発展して冬の極点である冬至に向かい、温暖へと向かう転化となります。

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陰虚と陽虚
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陰虚と陽虚 陰虚とは初学者を悩ませる言葉の一つだと思います。 なぜなら中医学と日本漢方で意味合いが違うからです。 厳密には流派や時代でも、その「陰虚」のニュアンスは異なりますが、ここではわかりやすく日本と中国で違うからということでまとめておきましょう。 日本では『陰証で虚した状態』が「陰虚」と考えられ、中医学では『陰が虚した状態』が「陰虚」と言われています。 つまり、日本で「陰虚」というと陰証がメインのため、その治療には「陽」を補うことになります。 しかし、中医学の「陰虚」では陰が少なくなり相対的に陽が強くなるので、「陽」は補いません。 この違いこそが、初学者を悩ませる要因なのでしょう。 また日本のはり師、きゅう師の国家試験では「陰虚」は中医学の考え方です。 ここでは中医学での陰虚について記載していきます。 陰虚 陰虚とは陰が虚した状態ですので、図のように陰が少なくなります。 そのため相対的に陽が強くなり、熱が発生します。 これは「虚熱」とも呼ばれ、またその熱が化火すれば「虚火」とも呼ばれます。 陽虚 先ほどの陰虚が理解できれば陽虚は簡単です。 前述の陰虚とは逆に陽が虚した状態となります。 そのため陰が陽に比べ相対的に強くなり、そのため「冷え」が生じます。 また「虚寒」とも呼ばれます。

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陰虚と陽虚の症状
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陰虚の症状 【症状】 五心煩熱、のぼせ、盗汗、午後や夜間の潮熱 五心煩熱(ごしんはんねつ) 五心煩熱の五つは、両手のひら、両足のうら、そして心(胸)を指します。 手足はほてり、心(胸)は熱感やそわそわした落ち着かない感じとなります。 盗汗(とうかん) 盗汗とは寝汗のことです。 水分を補給できない夜間に身体の津液を汗として盗まれるということで、「盗汗」とよびます。 潮熱(ちょうねつ) 潮が一定間隔で満ち引きするように、一日のうちで同じ時間にだけ発熱が起こることをいいます。 発熱が起こらなくても熱感を感じるだけのこともあり、また悪寒がないことも特徴となります。 血虚との区別 陰虚は血虚より重く、「虚熱」が特徴となります。 陽虚の症状 【症状】 寒がる、手足の冷え、顔面蒼白、頻尿、自汗 自汗(じかん) 特に暑くもないのに汗がでることをさします。 陽虚の陽は「気」でもあるので、気の働きである固摂作用の弱まりとして考えられます。 津液を外へ漏らさない働きが弱まるため、津液が汗となって体外へと放出されます。 気虚との区別 陽虚は気虚より重く、「虚寒」が特徴となります。

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三陰三陽
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四季をあらわす陰陽 陰陽論は四季の変化を説明するのに陰陽を量的な変化で説明しています。 陰陽をそれぞれふたつずつに分け、計4種類の二陰二陽です。 春 夏 秋 冬 少陽 太陽 少陰 太陰   鍼灸医学の陰陽論でいう三陽三陰は、体表部の経絡区分が陽分で三面、陰分で三面あることからきています。 三陰三陽説は鍼灸系医学で最初に用いられていましたが、その後湯液系医学でも違った意味で用いられています。 三陰三陽(鍼灸系医学) 三陰 三陽 太陰 少陰 厥陰 太陽 少陽 陽明 肺経 脾経 心経 腎経 心包経 肝経 小腸経 膀胱経 三焦経 胆経 大腸経 胃経 三陰三陽(湯液系医学) 太陽病 太陽病発病の初期で、悪寒や悪風、発熱、頭痛、項強、脈浮という症候の時期の状態。 少陽病 少陽病発病後4~5日、また6~7日を経た時期の病態で、口苦、咽乾、舌苔白、食欲不振、悪心などの症候をあらわします。 咳が深いところからでるようになり、一種の胸苦しさが起こります。 熱型は悪寒と熱感が交互に来る、いわゆる往来感熱の状態となります。 陽明病 陽明病発病後8~9日以上経た陽病の極期で、体温が高く、全身くまなく熱感に満ち、腹実満、便秘、舌苔黄などの症候をあらわします。 太陰病…

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五行論
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五行とは木、火、土、金、水の五種の物質のことです。 【読み方は「もく、か、ど、ごん(こん)、すい】 そして五行学説とは世界の一切の事象をそこに当てはめ、その関係を法則化したものです。 五行の相生関係 まず、五行の大きな特徴のひとつが相生の関係があります。 五行のひとつがその特定の相手を生ずるという関係で、五行の中で循環を繰り返すものです。 木は一般的な燃料であるため火を生むことができます【木生火】。 そして、燃えたことにより土が生じます【火生土】。 その土の中からは金属を産出することができ【土生金】、 その金属を使い水を得ることができます【金生水】。 そしてその水は植物の生成に欠かすことはできないので、また木を生じます【水生木】。 五行の相克関係 もうひとつの関係性は相克です。 五行のひとつが特定の相手に対して克する、つまり勝る、抑える、支配することでこれも相生関係と同じように五行の中で循環を繰り返すものです。 木は自分自身が生長するため、その土台である土の栄養分を吸います【木克土】。 土は水の流れである川が氾濫するのを抑えることができます【土克水】。 そして水は火を消すための主役です【水克火】。 その火は硬い金属でも加工することができ、さらに溶かすこともできます【火克金】。 さらに金属は樹木を自由に加工することができます【金克木】

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五行色体表
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自然 五行 木 火 土 金 水 五方 東 南 中央 西 北 五季 春 夏 長夏 秋 冬 五気 風 暑 湿 燥 寒 五能 生 長 化 収 蔵 五色 青 赤 黄 白 黒 時間 平旦 日中 日西 日入 夜半 五味 酸…

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五行の関係1
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五行の相乗関係 相乗の「乗」とは弱いものが強いものにしいたげられる意味があります。 五行では相克関係が異常に強くでてしまう状態です。 そして、この相乗関係となるのは次の二通りがあります。 ひとつめは克する「一行」自身が強くなりすぎて、克されている方が弱められることです。 たとえば、「木」は常に「土」を克していますが、この「木」が強くなりすぎてしまい、「土」を異常に克してしまい「土」の生成が不足することです。 これを「木乗土」といいます。 ふたつめは克される「一行」自身が弱いため、「克我」される「一行」が相対的に増強されてしまうことです。 たとえば、「木」は常に「土」を克していますが、「土」自身が弱まったために、「木」が相対的に強くなり、「土」がさらに弱められてしまうことです。 これを「土虚木乗」といいます。

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五行の関係2
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五行の相侮関係 相侮の「侮」とは侮ることをいいます。 五行では「一行」が強くなりすぎたために、本来「克我」の関係である「一行」から逆に侮ることです。 相克の逆の作用であるため、「反克」ともいわれます。 そして、この相侮関係となるのは次の二通りがあります。 ひとつめの例として、木は本来、金に克されるものですが、木が強すぎると金に克されなくなります。 そればかりか逆に金を侮ることになります。 この状態のことを「木侮金」といいます。 ふたつめは、金自身が弱くなってしまったため、木を克することができなくなってしまった状態のことです。 そのため逆に木から侮りを受けることとなります。 これを「金虚木侮」といいます。

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五行の関係3
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勝覆の関係 子を使って我克するものを克させる関係をいいます。 たとえば、木が金に克されて弱められている状態です。 この状況を打破するために勝覆の関係を利用します。 木の子である火に力を与えることで、金を克させます。 そして金の力が弱まるので、強く克していた木への力が弱まります。 この力を利用して五行の平衡を保たせようとするのが「勝覆の関係」です。

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夏と五味の関係
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夏と五味の関係 ここでは夏になぜ辛いものを食べたくなるのかを五行を使って考えてみましょう。 暑い気候の地域でも辛い食べ物が定番となっています。 メキシコでは辛いサルサソースを使った料理、インドではスパイスの効いたカレーといったように暑いところでは辛いものが好まれています。 夏は五行でいうと「火」に属します。 この天の気が人の気に影響を与えます。 天の気を得た人の「火」は相克関係である「金」を強く克するようになります。 そのため「金」の力が弱くなってしまうので、それを補うために辛いものをとり、バランスを図ろうとします。 辛い物の中にはお酒もあります。 夏にお酒を飲むことは身体のバランスを図るためには必要なことなのかもしれませんね。

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東洋医学による診断
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西洋医学における診断というのは、医師が患者を診察してその病状から病名を決定することです。 そしてその病名をもとに治療法を決定していくことになります。 つまり、診断と治療というのは別物となります。 一方、東洋医学における診断は、病名が確定すればそれがそのまま治療法へと結びつくことになります。 たとえば「葛根湯の証」という診断名があります。 これは葛根湯という薬を飲めば、この病気は治るという診断名です。 西洋医学では病因を明らかにすることがメインですが、複雑な反応をみせる病態ではしばしば病名を確定することができません。 また、はじめての症例に対しても診断がつかないことがあり、逆に病名が決まってもその治療法が確定していないこともあります。 それに対して東洋医学は経験や直感などにより試行錯誤を繰り返しておこなってきたため、治療法が先に開発され、その治療法にはどの病態が有効であるかという発展をしてきました。 また病名が西洋医学のように細分化されているわけでなく、ある程度の数をもってまとめられています。 そのため病名からその治療法を施すことにより、患者の病からの苦痛やその嫌な気持ちから症状を和らげてあげることが可能となります。

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四診
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四診 望診(神技) 視覚を通して病態を診察する方法 聞診(聖技) 聴覚・嗅覚を通じて病態を診察する方法 問診(工技) 問いかけと応答により病態を診察する方法 切診(巧技) 指頭・指腹および手掌の触覚を通じて病態を診察する方法     望聞問切の順番で患者さんに近づくことになります。 黄帝にはお医者さんがたくさんいて、そのお医者さんのランクをあらわすこともあります。 一番下っ端のお医者さんは黄帝に近づくことができません。 そのため遠くから黄帝を診察することになります。 今日の顔色はどうか、姿勢はどうか、舌の色はどうかなどの情報しか集まりません。 そしてもう少し上のクラスとなると黄帝の声が聞こえる範囲まで近づくことができます。 呼吸音はどうか、声はしっかりしているか、においはどうかなど聴覚や嗅覚から得られる情報が集まります。 さらにその上のクラスとなると黄帝に話しかけることができます。 食事の状態はどうか、排泄の状態はどうか、睡眠の状態はどうかなど黄帝が実際に感じている感覚を聞き出せます。 一番上のクラスのお医者さんとなるとついに黄帝の体に触れることができます。 脈の状態やお腹の状態を実際の術者が感じることで、診察の深みがうまれます。

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骨度法
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経穴の場所は人によって違います。 そしてその位置を表わす方法が「肘関節から10cmです」となると体の大きい人や小さい人がいるので、なかなか目的とする経穴を探すことはできません。 そこで骨格を基準として個人の寸度を定めたものが骨度法となります。 人体のある点からある点までの長さをひとつの単位として定め、それを何分割、または何倍かすることにより尺寸を決める方法です。 ちなみに尺貫法の寸法とは違います。 尺貫法では1寸は 3.03cm です。

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年齢と体の成長衰退
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年齢と体の成長衰退 中国の医学書である「黄帝内経」の中に「素問・上古天真論」があります。 この中には男性は8の倍数の年齢ごとに変化していき、女性は7の倍数の年齢ごとに変化していくことが書かれています。 近年、栄養状態の改善から少しずつ年齢と体の変化というのは変わってきました。 下にも書いたとおり、黄帝内径に書かれている女性が初潮を迎える年齢は14歳となっていますが、最近の調査では12歳前後らしいです。 しかし、だからといってこの年齢と体の変化の関係はそれほど大きく外れているわけではありませんので成長、衰退の目安となります。 女子 7歳 腎気が盛んになり、歯が生え変わり、髪が伸びます。 14歳 生殖機能が満たされ、任脈はのびやかに通じ太衝の脈は旺盛になります。 そのため月経が時に応じてめぐってきて子供を産むことができます。 21歳 腎気がまんべんなく満たされ、親知らずが生えて、歯がそろいます。 28歳 筋肉や骨が丈夫になり、髪の伸びが極まります。 この時期は一番、からだが旺盛なときです。 35歳 陽明脈がおとろ、顔はやつれてはじめ、髪も抜けはじめます。 42歳 3つの陽脈がおとろえて顔はまったくやつれ、髪も白くなり始めます。 49歳 任脈は空虚となり太衝の脈はおとろえます。 生殖能力もなくなり月経もとまります。 そのため子供も産むことができず、またからだの形は崩れていきます。 七歳腎気盛、齒更髪長。 二七而天癸至、任脈通、太衝脈盛、月事以時下。故有子。 三七腎気平均。故真牙生而長極。 四七筋骨堅、髪長極、身體盛壮。 五七陽明脈衰、面始焦、髪始堕。 六七三陽脈衰於上、面皆焦、髪始白。 七七任脈虚、太衝脈衰少、天癸竭、地道不通。故形壊而無子也。 男子 8歳 腎気が充実して、髪が伸びて歯が生え変わります。 16歳 腎気が盛んになって精気に溢れ射精ができるようになります。 そして性交することで子供ができるようになります。 24歳 腎気がまんべんなく充実して筋肉や骨が丈夫になります。 そして親知らずが生えることで歯が揃います。 32歳 筋肉や骨がさらに充実して、体の肌肉も満たされていきます。 40歳 腎気が衰えはじめ、髪が抜けたり歯が悪くなったりします。…

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経絡
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経絡(けいらく) 経絡とは気血の運行する通路の通路のことで、人体を縦方向に走る経脈と、経脈から分支して身体各部に広く分布する絡脈を総称するものです。 経絡の機能 ①経絡は順に巡る臓腑や、皮肉筋骨などに気血をめぐらせて、人体の健全な生命活動を維持するものです。 ②経絡は気血の過不足や外邪の侵入などに応じて、疾病の生じるところとなります。 ③経絡は病態に応じて診断をするところであり、治療を施すところでもあります。 経絡の構成 経絡は体内で臓腑と連なる経脈を中心に、そこから枝分かれしている絡脈と、さらにそこから細かく分かれる孫脈(孫絡)とからなります。 通常、経脈は皮下の深いところをめぐっているので、外から見ることはできませんが、絡脈や孫脈は体表にもあらわれます。 十二経脈の走行 十二経脈には三陰三陽の名前がついており、この表裏関係にあるもの同士は親和性が強くなっています。 具体的には太陰と陽明、少陰と太陽、厥陰と少陽の組み合わせです。 さらに手足の同陰、同陽同士も緊密な関係となります。 十二経脈を気血のめぐる順番は、まず中焦からはじまり、手の太陰肺経、手の陽明大腸経と順次各経脈をめぐって、再び中焦から肺へという循環を繰り返します。

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陰陽五行論
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陰陽五行論とはもともと「陰陽論」と「五行学説」の別々の理論として生まれました。 そして世界の複雑な事象を説明するために、そのふたつの理論を結びついて考えられるようになりました。 参考リンク 陰陽論五行論

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