不内外因
不内外因
不内外因とは内因でも外因でもない疾病の原因です。
飲食物
食べ物による病気の原因は大きくふたつに分けられます。
まずひとつめは食べる量。
多すぎても少なすぎても病気の原因となります。
そしてふたつめは食べる質のかたより。
五味のかたよりがあると、その五行色体表のごとくそれに対応する五臓が痛みます。
また食べ物には体を温めるものと冷ますものがあるため、そのバランスを崩すと体の抵抗力を低下させます。
労倦(ろうけん)
労倦とは働きすぎとか怠けすぎをあらわしています。
そして働きすぎの中には肉体的な労働と精神的な労働、さらには性生活(房事)を含めます。
適度な労働や運動は気血のめぐりを良くして、筋骨を丈夫にします。また、十分な休息は疲労をを取り除くことができます。
逆に運動をしないと気血のめぐりが悪くなり、脾胃の働きが悪くなります。
特定の姿勢や動作を続けると五臓に影響を与えます。
久行、久視、久座、久臥、久立
房事の不摂生は腎にしまわれている精を損なうとされているので、房事過多となったり酔って房事をすると病気になると言われています。
外傷(がいしょう)
捻挫や打撲、骨折、切傷などの外傷も不内外因に含まれます。