奇恒の腑とされているのは、骨、髄、脳、脈、胆、女子胞があります。

骨(こつ)

骨は体表から一番深いところにあり、中に髄があります。
骨の周りには筋や脈、肌肉がつき、さらに一番外側に皮毛があることで身体が構成されます。
そしてその骨が連なることにより骨格が形成されます。

髄(ずい)

髄は骨の中にあり、その骨格を滋養します。
髄が充実していると骨格も強固となりますが、逆に不足すると成長が悪くなったり骨格ももろくなったりします。そのため激しい痛み、すねがだるいといった症状があらわれます。

脳(のう)

脳は頭骨の中にあり、髄の大きなものです。
そしてその脳の下には脊髄があり、運動を円滑にする働きを持ちます。

この骨、髄、脳は腎のつかさどるので腎気の盛衰に密接な関係があります。