胃の病症
胃の病症
胃には受納をつかさどる、水穀を腐熟する機能があります。
そのため胃が病むと消化機能の異常となってあらわれます。
胃寒
胃寒には実寒と虚寒にわけられます。
実寒は外邪(寒邪)によるため、上腹部の冷痛となってあらわれます。
寒邪の収引性のため強い痛みとなり、実証のため腹部拒按となります。
虚寒には胃陽虚によるもののため上腹部痛の鈍痛、虚証のため腹部喜按となります。
胃熱
胃熱も実熱と虚熱にわけられます。
実熱は外邪(熱邪)によるもの、精神抑鬱によるもの、油っこい物や甘い物や辛い物の偏食によるものがあります。
主な症状として上腹部の灼熱痛、口臭、強い口渇、便秘などがあります。
虚熱は胃陰虚によるもので上腹部の違和感が主な症状です。
食滞
主な原因は脾胃の運化の異常、脾胃に寒が居座ることです。
症状として食べたくない、胸や胃がつかえて苦しい、呑酸、大便の酸臭、舌苔厚膩です。