経絡(けいらく)

経絡とは気血の運行する通路の通路のことで、人体を縦方向に走る経脈と、経脈から分支して身体各部に広く分布する絡脈を総称するものです。

経絡の機能

①経絡は順に巡る臓腑や、皮肉筋骨などに気血をめぐらせて、人体の健全な生命活動を維持するものです。
②経絡は気血の過不足や外邪の侵入などに応じて、疾病の生じるところとなります。
③経絡は病態に応じて診断をするところであり、治療を施すところでもあります。

経絡の構成

経絡は体内で臓腑と連なる経脈を中心に、そこから枝分かれしている絡脈と、さらにそこから細かく分かれる孫脈(孫絡)とからなります。
通常、経脈は皮下の深いところをめぐっているので、外から見ることはできませんが、絡脈や孫脈は体表にもあらわれます。

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十二経脈の走行

十二経脈には三陰三陽の名前がついており、この表裏関係にあるもの同士は親和性が強くなっています。
具体的には太陰と陽明、少陰と太陽、厥陰と少陽の組み合わせです。
さらに手足の同陰、同陽同士も緊密な関係となります。
十二経脈を気血のめぐる順番は、まず中焦からはじまり、手の太陰肺経、手の陽明大腸経と順次各経脈をめぐって、再び中焦から肺へという循環を繰り返します。

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