表裏(ひょうり)

表裏とは病の深さ(病位)です。
外邪は外から入ってくるので、その邪気の位置するところで表、裏、半表半裏に分類される。

表(ひょう)

皮膚や皮下組織といった身体のもっとも浅い部分を指す。
また四肢や頭部、肩背部を指し、外感病の初期にこれらの部分に症状が現われる。
脈は浮く。

裏(り)

身体のもっとも深い部分を指す。
腸管やそこに隣接する臓器類などの臓腑及び陰部・気血・骨髄などまで位置する。
多くは発病後、一定の期間を経てから移動してくる。
脈は沈、舌苔は厚くなる。

半表半裏(はんぴょうはんり)

半表半裏とは文字通り表と裏の間を指す。
また横隔膜に隣接する臓器類のある部分もこれにあたります。
多くの場合、病が表位を過ぎて、まだ裏位に達していないときに現われる。
往来寒熱、胸脇苦満、脈は弦。